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九月二日、サザンオールスターズの神宮外苑再開発に疑問を投げかけた新曲『Relay~杜の詩(うた)』が発表された。
「地球が病んで 未来を憂う時代に 身近な場所で何が起こってるんだ?」
昨年二月一六日から続く同計画への反対署名は二二・九千人を突破した。
九月七日、ユネスコの諮問機関の国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が神宮外苑再開発計画は文化遺産に危機的状況をもたらすと「ヘリテイジ・アラート」を発し、撤回を要請した。小池知事は、「条例・答申に基づいて適切に手続きを進めている」と反論した。
当初の計画では樹齢百年を超える樹木の伐採数が八九二本だったが、市民の批判の高まりと共にそれは目下、七四三本にまで下方修正されてきた。明治神宮も神宮外苑も、私たちは公園のように見ているが、そのほとんどは宗教法人明治神宮の歴とした民有地だ。
四事業者(明治神宮・三井不動産・伊藤忠商事・独立行政法人日本スポーツ振興センター)で外苑の二八・四㌶を再開発する。明治神宮総務部長の松井貴之氏は「御神木を切ることに心が痛むが、未来の内苑(明治神宮)を守るためには外苑の再開発で財政基盤を確立することがどうしても必要なんです」と。内苑(八二・四㌶)と外苑(四八・六㌶)を合わせて一三一㌶の八割以上もの土地を一宗教法人が維持管理している。外苑の景観を文化財保護法にある「名勝」に指定することで、国の保護を受けやすくする方法がある。
明治神宮の最大の収入源はヤクルト戦だ。だから球場とラグビー場を入れ替えて建設する計画案
(神宮第二球場の解体→そこに新ラグビー場建設→秩父宮ラグビー場解体→そこに新球場建設→神宮球場解体で広大な防災広場を兼ねた芝生広場が完成し全体計画は三六年頃終了)は、公式戦を途切れずに現球場で行いながら新球場を作ることに眼目がある。
戦前は国家神道だったので全面的に国が財政面のバックアップをし今日の森が存続できた。だが、これが軍国主義の元凶として、GHQは日本政府に「神道指令」を発した。国家神道を廃止し、神社を統括する神祇院を解体し政教分離を徹底した。
今回の外苑再開発も、三棟の高層ビルを建てることで、地権者の明治神宮側は「開発権の移転」の恩恵を受ける。だが土地を切り売りして自力で宗教法人が経営して行く姿には限界がある。国は憲法二十条(政教分離)と八十九条(公の財産の用途制限)の解釈上の整理を行い、公益性の高い神社仏閣へ一定の条件を付け、補助金などの支援を行えるようにすべきだ。
七月の住民説明会では新球場の外野スタンドの位置をいちょう並木側から後退させることも検討すると事業者側が述べた。何よりも四列の三百㍍に亘るいちょう並木を保全することを最優先に考え、そのために新球場の西に隣接する三井不動産の一八五㍍の商業・オフィス棟建設を諦めてもらうか規模を縮小して、現在いちょう並木から八㍍しか離れていない新球場予定地を、西側へさらに一○~二〇㍍ずらすことで、いちょう並木の根を守り日照を確保して、痛み分けで解決する方法がベターだ。それが無理なら、大リーグの球場のように新球場も外野スタンドを大胆に削って非対称球場にする。それくらい本来球場はアバウトなのだ。それがアメリカの文化や歴史から生まれ、アメリカ人の陽気でおおらかな気質を育んだ。神宮新球場は明治天皇の御聖徳と共に、是非「愛」が感じられる場所にして欲しい。