作品 ジオラマ ・・・ 吉澤三喜男さん
作品その3「千樹鉄道」
本作は、平成25年8月16日~18日の3日間東京ビッグサイトで開催された、「第14回・国際鉄道模型コンベンション」に出品したジオラマの一つです。
私が主宰しております「千樹会」というジオラマ仲間との連作で、「千樹鉄道」というモジュールレイアウトの一部となります。
7名(男性4名、女性3名)が各々のセクションを担当し、全部を接続すると約3m×1.5mサイズのレイアウトとなり、単線ですが1周約9mの運転が可能となります。
全体のイメージは昭和30年~40年のローカル路線で、映画館や銀行の有る活気溢れた駅前商店街をかかえた始発駅を発車したディーゼルカーは、住宅街沿いを走り抜けると、渓流沿いに建つ露天風呂付きのひなびた温泉宿や釣り堀のある癒し空間へと向かいます。(ここまでが吉澤担当)
癒し空間を抜けると漁船が係留されている漁港を通過し、小学校等の文教地区を経て夏祭りで賑わう第2の駅前広場を駆け抜け、アヤメが咲き乱れる川沿い田園風景に入ります。さらにトンネルを抜けると牧場地帯ののどかな景色へとつながります。ここを通過すると一転して工場地帯となり、工場の製品を出荷する貨物駅を経て始発駅に戻って来るレイアウトとなってます。
今までは個人別の作品を展示する方法でしたが、今回は初めて合作という事で経験年数も違い技量にも差が有るのと、全員が集まることもなかなかままならずの状況でしたので、うまく接続出来るかどうかが不安でした。
ぶっつけ本番で展示会前日に初めて全員の作品が揃い、接続して電車が走り出した時はホッとしました。各自が時間が取れる時に自宅で作り始めて約10ヶ月掛かって完成させております。
国際鉄道模型コンベンションは、毎年盆休み前後に東京ビッグサイトで開催しており、来年も「千樹会」として作品を出品する予定です。