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19期の武荒信顕さんは彫刻家、カラーコーディネーター、切手デザイナーなど多彩な顔を持つ方です。
また、根っからの市川っ子でもあり、
市川市文化芸術専門員を務められたり、
「健康都市いちかわ」のシンボルマークのデザインを手掛けられるなど、
市川に縁のある仕事も多く手がけられています。
数多い作品の中でも、最たるものは巨大な野外彫刻です。 色彩といい、バランスといい、何とも言えない魅力があります。 ここではその中から5点を紹介して頂きますが、 是非武荒さんのホームページ(http://homepage3.nifty.com/sculptor/takeara/)を訪れて、 数多くの作品に触れてみてください。 |
武荒信顕の ARTWORKS |
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あなたと・・・(時は流れて) |
5m(d)×5m(w)×4m580(h), 3.7t 神奈川県芸術祭丹沢野外彫刻展 最優秀賞受賞 私の、このタイプの作品は全てタイトルが「あなたと・・・」なのですが、その第一号です。展覧会場は神奈川県秦野市です。 画像は展覧会中のもので、水無川の河川敷での様子です。このままずっと此処に設置しておく意見が有ったのですが、 河川法の問題をクリア出来ませんで、他作品も全部、秦野市内に移動しました。現在、私の作品は、小田急線秦野駅前に有ります。 光輝くステンレス円筒は、風でゆっくりと回転します。遠くに見える黒い四角は、他の作家の作品です。確か・・Sさんだったかな。 ま、展覧会中、いろんな作家の作品がこの河川敷と、直ぐ近くの、秦野市文化会館周辺に設置されました。 |
あなたと・・・(空の色について) |
5m(d)×5m(w)×4m500(h), 3.7t 西武池袋線の飯能駅南口前にあります。噴水、と言いましても上から流れ落ちるタイプのものです。 夜はライトアップされます。ライトアップする事が決まっていましたので、磨いた円筒に、 赤い塗装の部分を構成しました。横から見ると、磨きの部分がパックマンの様に「赤い所」をパクッと している感じにしたのです。磨いたステンレスは、要するに鏡ですから、夜になると真っ黒になるのです。 それはそれで良いのですが、下からのライトアップを、積極的に利用する事にしたのです。上手くいきましたね! |
水神像 |
612(d)×612(w)×1m750(h), 950kg 福島県白河市 東風の台運動公園(21世紀の森運動公園)のシンボルモニュメントです。現地特産の石材 である「パンダ石」を使ってくれ、と言った註文でした。白と黒だからパンダ石なのだそうです、直球な ネーミングに驚きました。模様は、切ってみないとわからないので、それこそ賭けでした。上の石は空を、 下の石は台地を表現し、その間の部分が、理想を象徴した球を追う龍、即ち、水神です。 |
あなたと・・・(わすれてしまったこと) |
4m050(d)×4m050(w)×3m979(h), 3.5t 山口県宇部市で開催される、現在の UBEビエンナーレ、当時の現代日本彫刻展の作品です。招待作家として出品しました。 招待作家とは、ステータスシンボルなのです、どういう事かと申しますと、無鑑査と言う事です。 コンペティションですから、審査をくぐり抜けなくては入選出来ないのですが、そこをパス出来るのです。 つまり、認められた作家って事なのです。嬉しかったのと同時に、物凄いプレッシャーがのしかかりました。 つまらないものを出したら、現代日本彫刻展の顔を潰す事になるのですから。現代日本彫刻展は野外彫刻作家の 憧れのコンペティションなのです。ですから、有名作家がこぞって出品する凄いコンペなのです。 てな訳で、プレッシャーを跳ね除けた武荒は、テレビ山口賞を受賞したのでした。この作品は、現在、山口県宇部市の 常盤公園・周遊園路・白鳥大橋北詰に設置されています。 |
錬金術 |
900(d)×900(w)×1m800(h), 50kg 美術学校の卒業制作作品です。ガラスの球に水が流れ込み、一定の量になると流れ去る、水時計です。 くねくねとした形は、ガラス管でして、中を流れる水が、球体に流れ込むのです。水の流量を精密に コントロールすることで、水時計としたのです。淡いブルーはアクリル板、黒い部分は鉄板に漆を塗りました。 オレンジは銅板、その隣、縦長の灰色は鉄板そのまま、それらで、様々な変化が起こっている様子を表しました。 金色部分は、錬金術の怪しい「魔法の力」です。 |